Q&A

ファミリーオフィスについてインタビュー
お客様にとって、会計事務所との付き合いは長い付き合いになるかと思います。そんな中で、ファミリーオフィスはお客様とどのような関係性を築いてこられましたでしょうか?
弊社のお客様は一言で申し上げると、とても誠実で気持ちの良い方々です。それは恐らくお互いを尊敬できる人、としてお付き合いさせて頂いているからだと思います。私どものお客様は中小企業の経営者の方か個人事業主の方、もしくは不動産経営者の方、が中心ですが、こうした方々は長年に渡り、企業の先頭に立って荒波を乗り越えてこられた方々ばかりです。私どもからすれば人生の先輩に当たる方々も少なくありません。そうした経歴、またお人柄に対し、私どもは日ごろより敬意を持って接させて頂いております。またお客様も、私どもを会計税務の専門家としてのみならず、いろいろなことを相談できる頼れる存在として、また一から起業を行い、ここまで成長をし続けてきた一企業の経営者として、対等の立場で接して下さる方がほとんどです。こうした対等なリスペクトの精神を持っていることが、長いお付き合いをさせて頂いている根幹なのではないかと常日頃感じております。弊社のFor you, and For usという標語は、そうした考えの表れでもあります。
お客様にとって、会計事務所の料金は毎月掛かるだけに気になる点です。ファミリーオフィスの料金は、一度決まったら未来永劫変わりませんか?
弊社の料金体系は、別ページの料金表にもございますとおり、完全売上高比例従量制となっております。これは、売上高が少ないうちは、あまり複雑な会計税務のご相談や経営のご相談が少ないのですが、売上高が多くなるに従って、複雑な会計税務のご相談や経営管理のご相談が増えてくるため、それに伴い私どもの作業時間も増えてくるからです。弊社の料金は、弊社スタッフがどれだけ時間を使うかに基づいて頂く報酬ですので、時間が多くかかれば当然に報酬も増えます。ですが時間がかからなければそれほど頂く必要もございません。売上が多くなることは、企業の成長に繋がり、良いことですが、売上が少なくなってしまうこともあるかと思います。そうした場合には、報酬を引下げさせて頂くこともしております。そうしたことを勘案いたしますと、売上高に比例した報酬を頂戴することが、お客様にも私どもにも合理的ではないかと考え、実践している次第です。そうしたことから、弊社の料金は、一度決まっても変化するものとお考え下さい。
お客様と会計事務所の関係は、好き嫌いもあるかと思います。付き合いたいお客様はどのようなお客様ですか。また付き合いたくないお客様はどのようなお客様ですか。
これはまたストレートなご質問ですね。確かに、お客様も人の子、会計事務所員も人の子ですから、合う合わないという部分はあるかと思います。ただ、好き嫌いというのは、最初からあるのではなく、後発的な感情の部分ではないかと思います。弊社はまがいなりにも会計事務所ですので、会計税務については当然のことながら、あるべき姿を常に頭の片隅に置きながらお仕事をさせて頂いております。例えば、節税を行おうとすれば、年次決算期の来る前に意思決定を行わなければなりません。このことは月次決算を行うべき大きな理由の一つでもあり、年一回決算を行っている場合には無理な相談です。ですので、その辺りを良くご理解頂いて、利益が大きくなりそうであれば、半年くらいたったころから私どもにご相談に来られ、数ヶ月くらい掛けて納得のおく節税案を協力して実現しようとされるお客様は、合理的でお付き合いをしたいなあと思うお客様です。
ところが、決算を終えてから税金が高過ぎる、とか、決算がもう少し何とかなるはずだ、とかこちらが説明をしていてもおっしゃるお客様は、私どもからすれば脱税思考の理屈の通らないお客様ということになります。そうしたことを何度もおっしゃり、弊社の職員を恫喝されるようなお客様とは正直お付き合いしたくないというのが本音です。後は資料を用意するのが毎回遅れてくる方とか、お金のお支払いを渋る方とかも、あまりお付き合いしたくないかもしれませんね。
このように、私どもの立場を配慮して下さるかどうかが、私どもも全力でお支えしようと思うかどうかという気持ちが変わってくるというのが偽らざる本音でしょうか。
ファミリーオフィスのお客様はどのようなお客様が多いのでしょうか。
弊社のお客様は、バラエティーに富んでいます。小さなお客様であれば、売上数100万円くらいの軽貨運送業の個人事業主の方から、大きなお客様であれば、売上高10数億円くらいの内装工事業の法人の方まで様々です。平均すると5000万円から1億円前後のお客様の層が厚いと言えます。
業種だけでも、税務顧問として、家具製造業、内装工事業、土地賃貸業、美容業、装飾品加工業、産業廃棄物収集運搬業、住宅工事業、精密機械製造業、機械メンテナンス業、服飾製造業、消火剤充填業、耳鼻咽喉科業、皮膚科業、外科業、訪問医療業、歯科業、バレエ教室業、一般運送業、軽貨運送業、電線加工業、マンション賃貸業、工場賃貸業、飲食業、機械加工業、窓枠販売業、整骨院業、俳優業、タレント業(宝塚歌劇団員)、等の方に関与させて頂いております。また会計監査としては、一般社団法人、公益財団法人、社会医療法人、社会福祉法人、学校法人等に関与させて頂いておりますので、そうした法人の経営管理についても知見があります。
このように、一括りには出来ない多業種の方々に関わっているのが、弊社の特徴ともいえます。
ファミリーオフィスの強みと弱みを教えて下さい。
弊社の強みについては、やはりお客様の立場に寄り添いながら、お客様の経営を支え、個人の資産まで相談に乗ることもできる、その体制でしょう。ファミリーとオフィスを繋ぐ、社名からも窺える強みです。
特に中小企業の経営者の方は、同時に資産家であることも多いので、悩みも多く、そうした悩みの解決に弊社はノウハウがあります。例えば、経営される会社売上が大きく上がった場合、役員報酬をあまり取らないと、会社の利益が大きくなり、法人の内部留保が多くなって、結果として株式評価額が多くなり、相続財産が多くなります。一方、役員報酬を多くとると、会社の利益が少なくなり、法人の内部留保もそれほど大きくはなりませんので、株式評価額も大きくはならないのですが、報酬に由来する個人資産が増えるので、相続財産は多くなります。財産額だけを見ればどちらも一緒かもしれませんが、所有する資産を売却する場合、個人で売却すると累進課税になりますが、会社に持たせて売却すれば譲渡所得税20%で済みます。このようにどちらが良いかはケースバイケースになるのですので、個別に検討させて頂き、最適な提案をさせて頂いております。
弊社の弱みについては、会計事務所が個人事務所ということでしょうか。税理士法人化をすることは検討しているのではありますが、時期尚早ということで腹案に留めています。税理士法人化をすることが出来れば、事業を永続的に続けられるため、体制的にも盤石になるものと思います。

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